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文字は、まるで奇跡
少し前に、お客様から旦那様は今、漫画やアニメの「チ ー地球の運動についてー」にハマっている、というお話を伺いました。
そんな中、普段あまりテレビやネットテレビなど観ないのですが、たまたまabemaを観ていたら、ありました。おそらく、以前にも見覚えがありましたが、改めて思い出させて頂いたようでした。観てすぐにハマり、全話見る為にabema有料会員となり、最新話まで一氣見をしました。現在も最新話が出る度に観ています。
このアニメをどのように観ているか?というお話だけでも何時間も議論が尽きないような内容でした。特に、物語の中にちょくちょく出て来る「名言」の数といえば、たくさんあります。日本中や世界中で大ブームとなる予感がしています。和多志が知るのが遅くて既にブームとなっているのかもしれませんが。もし、そうでなかったとしたら、それを知られたくない、知られたら困ると思う方々が居るからだと思います。知的好奇心や感動というピュアな氣持ちに突き動かされて、真理の追求を命懸けで行なっていた先人たちが存在していたということを。
自分が世の中に感じている疑問や認識と、かっこいい、美しい、と感じられるポイントが似ているような氣がして、この原作を書いた当時20代の魚登さんの頭や心の中を覗いてみたくなりました。
「文字が読めるってどんな感じなんですか?みんな平然と読んでいるので。」ー読み書きできないが話せる人に、この質問をされたヨレンタさんが返した言葉:
「文字は、まるで奇跡ですよ。本当に文字は凄いんです。あれが使えると、時間と場所を超越できる。200年前の情報に涙が流れることも、1000年前の噂話で笑うこともある。そんなの、信じられますか?和多志たちの人生は、どうしようもなくこの時代に閉じ込められている。だけど、文字を読むときだけは、かつていた偉人たちが、和多志に向かって口を開いてくれる。その一瞬、この時代から抜け出せる。文字になった思考は、この世に残って、ずっと未来の誰かを動かすことだってある。そんなのまるで奇跡じゃないですか」
これ以上の、文字を読み書きしたくなるような伝え方や表現はあるだろうか、と思う内容です。
文字や言葉という抽象概念(世界や社会など客観的な概念)が非常に強い力を持って来た昨今だと感じております。ピラミッド型の社会構造の中に我々の自我が放り込まれていて、その中で競争しなければならない、と勘違いさせられている。そんなイメージを作っている、感じさせてしまっているものも、文字ではあると思っています。この認識は、ある一部の方々によって、意図的に植え付けららえているものだと感じています。
しかし、文字や言葉を通じて、かつての偉人たちとも、一方的に空想的な世界を共有することができる、これを奇跡と呼ばずに何と呼びましょうか。
お読み頂いて有難うございます。